提供するサービスを通じてIT社会の発展を支えたい

福島県に本拠地を置く株式会社ウェブレッジは、「福島発、世界へ」をキーワードに、IT社会を支える世界的なインフラ企業となることを目指し、ITシステムの品質向上をサポートする事業を展開しています。
代表取締役の佐藤さんは、福島県の大学を卒業後、大手通信システム会社の品質保証本部にてサーバーの品質チェックに従事。デジタルマーケティング事業を行う会社に転職してからは、SEとして医療系ITサービスの開発を担当しました。その後、ITシステムやWebコンテンツの「構築」に興味を持った佐藤さんは、検索サービス運営会社へ転職。開発グループ長を経て、Webマーケティンググループ長兼品質管理グループ長を努めました。
様々な観点からITサービスと向き合った佐藤さんは、平成21年、「世の中のIT サービスが問題なく動き、使いやすくなるサポートになれば」という思いで、株式会社ウェブレッジを設立します。それまでの経験を活かして、「ITシステム品質検証」と「ITサービス品質検証」の事業を始めたのです。「IT業界は日々成長し、様々なシステムやコンテンツが生み出されています。しかし、より早くコンテンツを市場投入する必要性が高まったために、『システム品質』及び『サービス品質』が十分に確保されていない状態で投入されてしまうケースが多々発生していました。実際に利用されるユーザーに対してITサービスの信頼が損なわれてきているという背景、また日々成長と変化を続けるIT 業界の中で、人々を笑顔に、そして幸せにするための事業を展開していきたいとの思いから、起業に至りました」

「ITシステム品質検証」と「ITサービス品質検証」で成長

「ITシステム品質検証」は、システムの不具合をチェックするサービスです。品質検証に知見のあるテストエンジニアが、第三者の立場からクライアントのITサービスやIT システムの品質を評価したり、不具合を検出したりするだけでなく、不具合を出さない方法のコンサルティングなども行っています。「ユーザーニーズや業務プロセスを的確に捉えたシステムでも、不具合が出るとユーザーから使われなくなります。さらに、運用後の不具合修正コストは、上流工程での修正コストの30倍以上にも上るため、ドキュメントのレビュー・検証を行うなど、上流工程から品質を意識したシステム構築が必要です」
「ITサービス品質検証」事業では、Webサイトなどの運営者が、ユーザー目線で、使いやすいITサービスを提供する手助けをしています。ユーザーに情報がより伝わりやすいWeb コンテンツ作りをサポートするために、株式会社ウェブレッジは、クラウドで繋がっている国内外の登録モニターからWebコンテンツの使い心地などに関連するデータを集め、そのデータをお客様へ提供しています。また、この分野で佐藤さんが特に力を入れて取り組んでいるのが、“感情分析ツール”「FACT4」の開発です。
「Webコンテンツなどを見ている人の感情や、注目している項目などが分かるため、Webコンテンツの運営者は、商品やWebコンテンツの内容の評価・検証に活かすことができ、より効率的な情報提供に結びつけることができます。日本人の顔の表情データを独自で取得・保有していることや、ユーザーの表情を学習するエンジンを構築していることが特徴です。今後さらに表情データを蓄積することで、より精度の高い感情分析を行うことができます」

感情分析技術などの新技術の強化を目指す

様々なWebコンテンツが活用されている現代において、株式会社ウェブレッジは新しい技術を生み出しながら、顧客であるIT サービス運営者のニーズにマッチしたサービスを展開することで、毎年130％～150％の成長を続け、今までに若者を中心に100 名以上の雇用を生み出しました。佐藤さんは、今後も、福島から新しい技術を世の中に発信していきたいと考えています。
「弊社の事業所の一つである『郡山ウェブレッジラボ』にて、新技術やサービスの研究開発を強化していきます。私たちは、日本や世界のIT 社会発展に貢献しながら、新しいイノベーションを福島県から生み出していきたいと考えています」
消費者一人一人に最適で良質なコンテンツを届け、人々の暮らしを豊かにしたいという思いと共に、これからも佐藤さんの挑戦は続きます。

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